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味覚障害の原因は口腔カンジダ症?

口腔内部には数多くの種類の細菌が生息しています。カンジダはそのような数ある常在菌でカビの一種で、健康状態に問題がないときには、特段の症状が生じることはありません。免疫力が十分発達していない子供や高齢者・がんの治療中や糖尿病にかかるなど、身体の抵抗力が低下している状況ではカンジダが異常増殖し口腔カンジダを発症することになります。口腔カンジダは、しばしば口内炎と混同されがちですが、主な症状には舌や口蓋などの口腔内部の粘膜に、容易にはがれやすい白いコケのような偽膜が付着するようになります。簡単に剥がすことができますが、その部位は出血したり赤くはれることもあります。また舌に関連する症状には、舌が痛みや味がおかしくなる味覚障害、痺れるなども比較的よく発生することもあるわけです。カンジダが異常増殖することにより、口腔内の細菌のバランスが崩れることで歯周病などが悪化し口臭が強くなる場合もあります。特に感染するまでもなく口腔内にすでに生息していることが珍しくありませんが、カンジダ症が発生している性器に接触することで口腔粘膜に感染して発症のきっかけになることもあるようです。
口腔カンジダには肉眼的に特徴があり、幾つかの代表的なタイプがあることが知られています。舌や口蓋などに白いコケやカビのような外観の偽膜が発生する偽膜性、舌が萎縮してヒリヒリした痛みや灼熱感などを覚える萎縮型、白い偽膜が肥厚して感染部位がまだらに硬くなる慢性肥厚型などが代表的です。また義歯が接触することが刺激になってカンジダが増殖する義歯性の口腔カンジダなどもあるようです。
検査方法は病変部位の粘膜を検体採取し、顕微鏡でカンジダ菌を検索することになります。正確な結果を得るためには培養検査が必要ですすが、結果が判明するまでに48時間程度の時間を必要とします。口腔カンジダの治療は、抗真菌剤を配合したうがいや塗り薬・内服薬を投与するのがメインです。義歯の接触などの刺激が原因となっている場合には、義歯の交換や適切なタイミングでの取り外しなども補助療法として併用することもあります。うがい薬の場合は、5分間口内で留めて口腔全体に薬剤を浸透させることが必要です。治療により偽膜や味覚障害、舌が痺れる、口臭などの症状は軽減治癒します。口腔カンジダの治療にも予防にも、大切なのは清潔を保つことです。カンジダ症が活性を呈しているときは性器への接触も控えるのが賢明です。